怪しいPCR検査

今年3月議会、最後の一般質問の内容です。 2.武漢ウイルスについて 

まず、武漢ウイルスという表題に異常な反応を示す人々に問いたい。武漢ウイルスが適正でないなら、スペイン風邪・日本脳炎・香港風邪は、どういう理由で適正なのか答えて頂きたい。

さて、今年1月26日でコロナ感染者数は1億人を超えました。日本は欧米に比べて、感染者数・死亡者数共に低く抑えられているとはいえ、PCR検査やワクチン接種の問題点、医療崩壊への対策、特措法や感染症法の改正による影響、及び、様々な企業や店舗に対する景気回復策など、課題は山積みです。

勿論、この案件は国や県の方針に準拠するものですが、課題の多くは、市の主体性を問われるものです。例えばPCR検査ですが、季節性のインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎・クラミジアなども陽性となるような、いい加減なものです。

従来、自覚症状のある人が病院で、インフルエンザや肺炎等の検査を受け、コロナの疑いが濃厚との医師の判断があれば、保健所に連絡した上で、初めてPCR検査を受けるものでした。しかし、先日の日刊広島に、湯崎県知事が、「80万人の希望者にPCR検査を実施する」と載っていました。医療関係者や専門家からは反対の大合唱が起きたとありましたが、県議会では、あっけなく通ってしまった。

その記事にもありましたが、医療法人つぐお会の藤原理事長は、「PCR検査は、検体の遺伝子断面を複写・増幅して検出するもので、新型コロナのような変異の大きなRNAウイルスの検査には不向きである。また日本は、世界標準のCt値30を大きく越えて、偽陽性が多発するCt値40~45に設定されているので、本来なら陰性とすべき人まで陽性になるし、変異率が10%にもなれば、感染していても、全然引っ掛からない。このような無意味な検査は即刻中止し、検査を受けない事をお勧めする」と述べておられます。

その後、世論におされて8000人規模にトーンダウンしました。しかし、広島県で感染者数が最大だったのは、12月25日の141人ですから、例え8,000人であっても、多くの医師の反対を押し切ってまで、その1%の80人の偽陽性を新たに作ってはいけないと思います。無駄で無益なPCR検査には、シッカリ歯止めをかけて頂きたい。又、先日、菅総理も、高額な費用と医療資源が必要になるからと、県に対して慎重な対応を求めているようですが、市の判断をお聞きしたい。

(以下は再質問で)PCR検査のCt値の問題です。Ct値10は2の10乗で、1,024倍ほど検体のDNAを増幅する事です。Ct値30は約10億6500万倍に増幅。これは、台湾・NJ等、感染の抑え込みに成功している国の数値で、WHOも推奨しているものです。

日本はCt値40~45で、約1兆1千憶倍ほど検体のDNAを増幅している。その中で、5個以上のコピーウイルスがあると、陽性と診断されるようです。1兆1千億分の5です。

実際、コロナで感染した状態は、明確に示されていませんが、ウイルス量が1万個~10万個と言われています。5個程度のウイルスでは、自己免疫力で容易く死滅しますから、あまりに増幅し過ぎると、陽性反応があっても病気を発症しない人が多くなり、陽性=感染とは断言出来ないと言われています。

それを証明するかのように、12月2日の国会中継では、厚生労働省の佐原総括審議官が、「陽性反応が出ても、全てに感染性があるとは言えない」と、Ct値に問題があると答弁し、副大臣は「Ct値は、適切な見直しが必要だ」と答えています。

今のCt値は国で決められたもので、一地方自治体ではどうにもなりませんが、無駄なPCR検査を防ぐ根拠の1つには成り得ます。これについてどう考えるかを、伺います。