3月25日に、選択的夫婦別姓に賛成する自民党の議員連盟の設立総会が開かれた。自民党内に夫婦別姓を推進する「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」が設立されたのだ。
推進派議連呼びかけ人には、井出庸生、岩屋毅、小倉将信、越智隆雄、小渕優子、加藤鮎子、河村建夫、岸田文雄、木原誠二、後藤田正純、鈴木馨祐、鈴木貴子、武井俊輔、土屋品子、鶴保庸介、中西健治、野田聖子、浜田靖一、福岡資麿、古川俊治、松島みどり、三宅伸吾、宮崎政久、宮路拓馬、山下雄平らが名を連ね、参加議員は100人とか。
選択的夫婦別姓など、日本には必要ありません!! 世界各国も、氏・名字を大切にしています
▼ファミリーネームを持つ国。つまり、夫婦が共通の姓を使用する国
日本 1億2千万人、インド 13億6千万、タイ 7千万、スイス 8百万、イタリア 6千万、オーストリア 2千5百万、アルゼンチン 4千5百万、ペルー 3千2百万。
*75億人中、17.2億人。 世界の23%が、夫婦同姓である。
▼ファミリーネームを持たない国(夫婦同姓・別姓の選択を認める国)スウェーデン 1千万、チャイナ14億 世界の19%
▼夫婦完全別姓の国 スペイン 4千6百万、サウジアラビア 3千4百万、韓国 5千万、フランス 6千5百万。計1億9500万人 全人口の2.6%
マスコミは、日本だけが特殊であると誤解を招くように悪質な印象操作をしています。選択的夫婦別姓は、国際基準などではない!!
また、夫婦同姓は、明治時代に政府が押し付けたという意見があります。
しかし、明治政府は妻の「氏」は「実家の氏」つまり生まれついた名字を名乗らせようと明治9年に指令を出しています。
でも、この指令に対して、『およそ、民間普通の慣例によれば女性は夫の氏を称しており、生家の氏を用いる者は極めて僅かである。処が、先の政府の指令が有る為、公文書に限って、無理に生家の氏を称さねばならず、慣習に反し、しばしば苦情も聞かれ…』(明治23年 東京府伺)と、苦情が多く入り、結局のところ明治31年に、家族同姓の明治民法が規定されたという事です。
「夫婦同姓は明治政府が押し付けた」のではなく「国民の慣習に合わせた制度が制定されただけ」というのが事実です。
また、ウェブ上の夫婦別姓の意見を見ると、「別姓こそ男女平等」でこれを正論と言っている者などがいるようですが、むしろ「別姓こそが男女平等ではない」歴史があります。
あのジェンダーフリーの元祖、上野千鶴子氏は『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)で、【家父長制のもとで、夫婦別姓が抑圧的に働くこともある。別姓を主張する人の中には、例えば同じ東アジア圏で、お隣の中国や韓国では夫婦別姓が実行されているのを見て、「女性解放がすすんでいる」と短絡的な理解をする人々がいる。だが、中国も韓国も、日本以上に父系制(男系制)の強い国である。こういう社会では、父系集団に嫁入りした女は、名字の同じ集団の中で一人だけ違う名字を名乗り続ける事で、終生その集団にとって「よそ者」であるという記号を背負う】と書いています。
韓国が夫婦別姓なのは、夫の姓を妻に名乗らせず、妻を格下に見て、妻を夫の家系からはじき出すためにあるものです。
約500年前の李氏朝鮮の時代から、跡継ぎの男子を生まない女性は家を追い出され、男子を生んだ女性は家に留まることを許され、跡継ぎを出産したという印に、乳房を出したまま生活するという習慣があるようです。
「韓国の家族の結び付きの強さは、韓国が夫婦別姓だからだ」と言ったら、韓国の女性運動家は、「韓国の夫婦別姓(父系家族:男優先社会)のために、韓国の女性がどれ程犠牲になったかを何も考えていない」と言うでしょう。
夫婦別姓論者は、父系家族の結び付きを強めるためには、妻を夫の家系からはじき出すのを是としているのです。
韓国では夫の姓を子が名乗り、そして、韓国型の父系社会を築いてきた。その元になってきたのが、韓国の夫婦別姓なのです。
韓国のフェミニストであれば、「夫婦別姓は、韓国の男尊女卑の象徴の一つである」と明確に言うでしょう。
そして、今年2月、ヤフーでの選択制夫婦別姓のアンケートの結果。60,855人の回答で、別姓に反対が69.9%、賛成が28.6%、判らないが1.5%でした。
迎合主義に染まった自民党の皆さん、国民は、夫婦別姓など望んではいませんよ。
特に岸田さん。あんた、もう駄目だね。広島三区を似非宗教団体に渡した事で、既に総理の道は無いけど、これで「憲法改正~」なんて言っても、誰が信じるか!! って事ですな。