北方領土「戦争で取り返すの賛成か」議員発言に波紋
北方四島の国後島へのビザなし交流の訪問団に参加していた日本維新の会の丸山穂高議員が「戦争で島を取り返す」という趣旨の発言をしていたことが明らかになりました。
ビザなし交流の訪問団に同行した記者が録音した丸山議員の音声です。
丸山:「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか?反対ですか?」
元島民・大塚小彌太:「戦争で?」
丸山:「ロシアが混乱している時に取り返すのはOKですか?」
元島民・大塚小彌太:「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」
丸山:「でも取り返せないですよね?」
元島民・大塚小彌太:「いや、戦争はすべきではない」
丸山:「戦争しないとどうしようもなくないですか?」
元島民・大塚小彌太:「いや、戦争は必要ないです」
北方四島がソ連に奪われた歴史
残虐な独裁者スターリン
大東亜戦争末期の昭和20年(1945)8月9日、『日ソ中立条約』がまだ有効だったにもかかわらず、ソ連は日本に宣戦を布告し、ソ連軍は対日参戦しました。これは、明確な国家間の裏切り行為です。
8月14日、日本は『ポツダム宣言』を受諾し、翌8月15日連合国に降伏をし、武器を全て放棄しました。
しかし、降伏して武器を放棄した日本に対し、日露戦争の恨みとばかりにソ連軍は島々を次々と占領して、8月28日に択捉島に上陸を開始し、9月1日から4日にかけて色丹島、国後島、歯舞群島に上陸し、9月5日には北方領土を全て占領、日本人島民を強制的に追い出し、北方四島を一方的にソ連領に編入したのです。
その後、戦後70数年が過ぎた現在に至るまでロシアはソ連時代から引き続き北方四島を不法に占拠し続けています。
*南樺太や千島列島も日本の領土だった https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%BA%E5%A4%AA%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84_(1945%E5%B9%B4)
「丸山議員の意見は理論的には正しい」のです。しかし、報道関係者が同席する酒の席で、いきなり民間人に吹っ掛ける議論として、到底相応しいとは思えない。
国会議員なら、「北方4島は武力で取り戻すしかないと思うが、与党の見解を問う」と、国会で存分に議論すればよい。その為に議員バッチを付けて行動しているはずです。そんな事も出来ずに、風呂の屁のような言動で世間を騒がせる輩など、即刻、議員辞職して頂きたい。
世間の向かい風に、すぐに尻尾を巻いた輩のお陰で、日本は益々笑い者にされてしまいました。男が一端、口から出した言葉なら、最後まで踏ん張れよ。覚悟の無い言葉など最初から喋るな!
先日書いたウクライナの問題もそうですが、一旦奪われた領土を奪い返すためには、金か武力しか方法はありません。
強奪された土地を取り戻すために、「盗人に追い銭を払う」アホは居ませんから、武力しか奪い返す方法は無いのです。
愚か者
拉致された人々を取り返すために、北朝鮮に数々の支援をした日本の馬鹿議員が未だに生きていますが、この為に、日本は盗人に幾らでも追い銭を払う愚か者の国だと思われました。
北方4島を武力で奪う覚悟があるなら、まず、今の国際世論を味方にする必要があります。日本は国連(戦勝国連合)の、敵国条項に該当している唯一の国ですから。
ドイツもイタリアも、NATOなどの関連で何時の間にか敵国条項から抜け出しています。相変わらず、欧米の有色人種蔑視は酷いものがありますから、下手に宣戦布告でもしようものなら、友好国のアメリカでさえ手出し出来ません。全世界を相手にする事になりますよ。
ロシアがウクライナを奪ったのも、国連の常任理事国である自信や、米中や中東の微妙なバランスの中で出来たもの。
「北方4島は戦争しなければ取り返せない」と言うのなら、まず、憲法改正をして、それ相応の多くの時間と、死ぬほど大変な作業が必要なのです。
そんな事も判らずに喋るな! けつの青いヒヨッコが!!