>女児犠牲の塀、市教委が2年前に「安全」。小学校が危険性を報告も
https://www.sankei.com/west/news/180622/wst1806220006-n1.html
関係者によると、校長が防災の専門家を招いて通学路に危険な場所がないか確認したところ、専門家から地震で倒壊したブロック塀の危険性の指摘を受けた。
このため校長は平成28年2月ごろ、市教委に対して、建築基準法に基づく3年に1回の定期点検とは別に、ブロック塀の安全性を確認するよう求めた。
市教委は職員を現地に派遣して、ブロック塀をハンマーでたたくなどして安全性を点検。その結果、校長に「安全性に問題はない」との報告をしたという。
<終わり>
これは完全に人災です。 市の責任は非常に重いと言わざるを得ない。
まるっきり素人の市教委の職員が、塀をハンマーで叩いて何が判る?
最低でも、建築基準法の構造物基準が頭に入っていなければ、安全性のチェックなどできません。
たかだか2年前の事、校長も、「安全だ」と言った職員くらい覚えているはずです。
しかも、公立学校の建造物は、全て入札によって工事が決められますから、2~3年前の工事で、どこが施工したか分からないという市長答弁は絶対にあり得ません。
しかも、このブロックは、阪神淡路の大震災以降に作られたもの。
小さな構造物の施工基準はそれほど大きくは変わっていませんが、施工後の最終点検は、市の専門部門である建設営繕などの仕事です。
職員は、震災後のブロック塀の倒壊現場を、多数見てきたでしょうから、施工の最低基準である建築基準法もクリアー出来ていないブロック塀に、OKを出すとは思えません。 市は最終点検を怠ったと言えます。
又、1つ問題なのは、公共施設の耐震化の中に、塀や門等の「外構設備」が含まれていないということ。(国の予算がつかない)
この辺りの国の基準の甘さも、指摘しておく必要があります。