3月議会では、請願3件と発議2件がありました。その中の請願「廿日市市新機能都市開発構想の事業化に関する請願」と、発議「米海軍空母艦載機部隊及び夜間離発着訓練施設の岩国基地移転に反対する意見書」について。
このブログで、廿日市市新機能都市開発構想の事を書いた記憶はありません。 はしょった説明で申し訳ありませんが、「廿日市市で唯一残っている約20haの山林市有地を開発して、交流人口の拡大と雇用の創出を目指すと共に、市内の住工混在地区から工場をこの地へ移転してもらおう」というものです。
場所も、西広島バイパス佐方サービスエリアと、山陽自動車道宮島サービスエリアに挟まれた要所であり、民間に任せれば商業立地としてとても面白いと思います。
しかし、それは右肩上がりの景気の良い時代の話。全国的にも工業団地は売れ残り、補助金をじゃぶじゃぶ注ぎ込んで、ようやく移転して頂くのが現実。県の工業団地も土地価格を4割引きした上に補助金じゃぶじゃぶして、移転から何年間は税金免除なんて特典付きでも、結局400億超の赤字決算。
また、交流人口の拡大と雇用の創出を目指すからと言って民間に任せれば、巨大ショッピングモール&アウトレット&複合施設なんぞを作り始めますから、出来たばかりの廿日市ゆめタウンや、中小のスーパーマーケット、駅前商店街にすぐさま大きな影響が出ます。
ご存じだとは思いますが、1997年からスーパーマーケット自体が、斜陽産業として業界で認知されており、生き残り策は、より大きな商圏を想定した巨大ショッピングモールになって(大食漢の像から、像を食らう巨大恐竜に変身)、小さな商圏を束ねて一人勝ちし、より巨大化して商圏を次々と食らっていかないと飢え死にする恐竜になるしかありません。
その陰では、近くの雑貨屋、八百屋やパン屋がつぶれて、都会でありながら、自動車を持たない高齢の買物難民が、廿日市市内でも数多く発生しています。 この廿日市をそういう街にしたくないから、市民の方が請願を出された。
その請願内容は「1、開発構想の採算性や、事業内容等の資料を市民に情報開示してほしい。 2、議会は開示された資料を基に慎重審議して下さい。 3、市や議会は、議論内容や議決態度等を市民に公表して下さい。」の3点です。
その請願については、私と山本和臣議員が請願者に共感して紹介議員となり、議会に提出しましたが、市長派イエスマン議員達はこぞって反対表明し、否決されました。
今回は、その請願に反対した議員の名を挙げたい思います。 しっかりと記憶に留めておいて下さい。 (敬称略。期数の若い順番で)
北野久美・山口三成・枇杷木正伸・大崎勇一・新田茂美・広畑裕一郎・田中憲次・佐々木雄三・井上佐智子・栗栖俊泰・細田勝枝・堀田憲幸・砂田麻佐文・岡本敏博・有田一彦・三分一博史・小泉敏信・仁井田和之 以上18名が請願反対者です。
この名簿公開については、次の「議会報さくら」にも載りますので、問題はありません。 若干一名ほど、採決内容を間違えて、しっかりした起立表明ではなく、中腰で賛成に回った方もいらっしゃいましたが。
あとから市長に怒られたかな・・・?
米軍艦載機の件は、後ほど
民主主義なので、否決されたとこはしょうがいない、として、・・・。
ところでこの賛成している議員の山林開発にあたり、各々の目論見は違うと思うけど、開発に向かわせる要因は何なのでしょうね?
どこかの学園みたいに、開発ありき?
交通状況見立てなども聞いてみたいけど。仮に開発して、売れて、工場が稼働したばあい、バイパスにしか道路を通さないならば、廿日市の交通渋滞はますますひどくなるばかりですから・