エネルギー価格8割上昇 世界銀行 報告書で予測(FNNプライムオンライン) – goo ニュース 2021/10/23
世界銀行は、2021年のエネルギー価格が、8割上昇すると予測した。21日に発表した報告書では、新型コロナウイルスの感染拡大が一段落ついて、石油需要が回復するなどしたため、2021年のエネルギー価格が、前の年に比べて83.4%上昇するとの予測を示した。
原油価格は、69.7%上昇の1バレル平均70ドルに達する見通しだとしている。世界銀行は、予測を超えるエネルギー価格の上昇が「短期的には世界的なインフレの大きなリスクとなり、長期化すればエネルギー輸入国の足かせとなる」と分析している。日本でも、企業や家計の負担の増加につながるとして、政府が対応に乗り出している。
この記事は、コロナ禍のエネルギー需要の減少から、供給制限していた天燃ガス・石炭・原油などの原産地が、景気が好転し始めても供給量を絞ったまま、意識的に価格の吊り上げを放置している状態のようです。これが年内は続き、来年の価格は「高止まり」に推移するって事です。こんな大変な事を、何でマスゴミは知らせないのでしょうか?
例えば、Ⅰℓ110円のガソリンが今は150円超えですが、それが年明けまで上がり続けてⅠℓ200円くらいになり、来年は180円くらいで落ち着くという意味です。(産油国等に強烈に働きかけるか、国民から徴収している「2重課税の油税」を減免すれば、1ℓで30~40円は安くなるんですがね)
灯油も同じ事。市民生活にも直結する問題ですが、これは、我国のエネルギー事情からしても大変な事態です。天燃ガスの輸入単価も2倍近く上がりましたから、火力発電に頼っている日本は、ガスも電気も水道さえも値上げされるでしょう。
選挙の争点は、この辺にもあったんですね。
これがあるから,私は311後に,それまで大嫌いだった原子力発電を認める方へ考え方を変えたのです.
原子力発電は,技術的よりも政治的に意味がある.つまり,発電全量を原子力にするには技術的リスクは大きすぎるが,産油国の価格つり上げに対抗する力としては大いに役立つ(燃料が高価格になったら,原子力に移行するので,そんなもの買わなくたっていいんですよ,と主張できる)ことに気づいたのです.実際は使うことがないだろうが,使ったら十分なインパクトがある軍事力を保持する,というのと同じ考え方,要素というわけです.
正直言うと,むしろ政治的な意味合いの方が大きな発電方式なのではないでしょうかね.
さて,本件に関する国際環境ですが,一番情けないのが,バイデンでしょう.米国がもう少し腰が据わっていたらOPECやらにそこまで好き放題に価格つり上げられることもないはずなのですがねぇ.米国は日本とは違ってシェールガス含めてかなりの化石燃料の供給量がありますし,彼らに向ける銃口もそろっている.もっと戦えるはず.まあ,アフガン撤退もあの体たらくでしたから,海千山千の産油国から見たら,ちっとも怖くない腰抜けでしょう.
さて,欧州勢.これもダメですよねぇ.こんなご時世に「SDGs」とかぬるいこと言っているのですから.からっきしダメ.本来なら,G7などでもっと強硬に化石燃料価格つり上げをけん制する必要があるのですがね.原油価格が上がれば見かけ上は使用量も鈍化するでしょうから,むしろのんきな「SGDs絶対マン」から見たら,むしろいい方向に向かっている! 位に感じられているのでしょうね.
好きか嫌いかは別として,20世紀から21世紀の現代まで,我々は結局のところ「石油文明」の中に生きています.石油の使用量は世界経済の指標にぴったり一致します.
資源エネルギー庁の,公式のデータがこれです.
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2020html/2-2-1.html
>世界の一次エネルギー消費量は経済成長とともに増加を続けており、石油換算で1965年の37億トンから年平均2.5%で増加し続け、2018年には139億トンに達しました。
>一般的に経済成長とともにエネルギー消費が増加するため、今後途上国の経済が成長することでエネルギー消費も増えていきます。
同じデータをもう少し詳しく見ますと,「先進国は,確かに省エネ化が進んでいます.相対的に少ないエネルギーで大きなGDPを叩き出している.とはいえ,やはり世界全体としては,
石油の消費量=経済成長の度合い
なんですよね.COP26を無視するChinaは,そのことをよーく分かっているわけです.むろん,その強引なやり口には,つゆほども同意する気はありませんが.
化石燃料価格の必要以上の高騰は,短期的には原産国を喜ばせるが,結局はポストコロナにおける世界経済の回復を鈍化させるだけで,得することはない・・・これが,世界全体で持つべき認識でしょう.
なんていうか・・・,残念な流れですね.
おはようございます.
いきなりですが,タイムリーなニュースです.
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ce90e73f38d0a2efcb1320e0a4eb5a95f9369a5
>OPEC(=石油輸出国機構)とロシアなどの産油国は4日、閣僚級会議を開き、アメリカや日本などが求めていた追加増産を見送ることを決めました。
>アメリカや日本などは追加増産を求めていましたが、新型コロナウイルスの感染状況次第では供給が再びだぶつくとの懸念から見送られました。
いわゆる独占・寡占問題ですよね,これって.自由主義経済(あえて資本主義とさえ呼びません)の問題点の基本中の基本です.彼らは単に,青空市場の理論,要するに高く吹っ掛けて折り合いついた価格で取引する,をやっているにすぎません.
そこに,環境問題に対する配慮はおろか,原価計算や利益率といった計算さえしてないことでしょう.こういう連中に油田を握られている・・・,これが世界の現実です.
トピずれですが,Chinaの不安定化に関するニュースがありましたので,ここに書き込ませてもらいます.
(該当するページのコメントに書き込んでみても,はじかれてしまうんですよね).
まずは,
https://news.yahoo.co.jp/articles/0617eb7ee119e954ecc804fc5e4f0d499fc6f2ee
>【北京共同】中国のインターネット上で、日本人学校の数が多いと問題視する文章が出回り、北京の日本人学校に嫌がらせとみられる電話が相次いでいることが4日、分かった。北京日本人学校は「危機感を持ち、児童生徒の安全のため警戒態勢を敷いて対応する」と保護者に周知した。
怖いですねぇ.China国内に随分と鬱憤が蓄積していっているみたいです.残念な事実として,彼らはかつて通集事件を起こした歴史を持っています.
>通集事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E5%B7%9E%E4%BA%8B%E4%BB%B6
むろん,現代のChina人民がかつての彼らと同じとは思えいませんし,思いたくありません.しかし,この事実はどうでしょうか.
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200805/se1/00m/020/004000d
>中国共産党が今、最も恐れているのは内乱だと考えられます。
>現在、中国国内では経済発展に取り残された民衆による暴動が年間20~30万件ほど発生しているとも言われています。そして、中国共産党は内乱を鎮圧するために人民武装警察(武警)を150万人配備しているとされています。
10年ほど前に調べた時には,年間10万件でしたので,それからさらに暴動件数が増えているようです.
そして,Chinaの人自身がレポートしているのがこれです.
>【速報】 中国、路上で大量無差別殺人事件発生 人民は犯人にGTAアタック 動画あり
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1456111413173231619/pu/vid/960×546/GXBIwehqyMgmIN2e.mp4
>财经冷眼@caijinglengyan
>今天,中国又出现当街无差别砍人事件!
>今日も中国で無差別殺人の別事件がありました
>2021/11/4 7:55分頃発生
https://twitter.com/caijinglengyan/status/1456151015393087488
この動画こそ,今日のChinaの「実像」を語ってくるものはないかと思います.大事なことは,かの国では,この程度ではろくにニュースにさえならないということです.
台湾有事が迫ってきています.うつ病などの精神疾患からの回復期に,人は問題行動を起こすことが多いのです.同様に,コロナ禍からの回復期に,政界情勢が不安定化する可能性は高くなると私は見ています.
その際に,アフガンみたいに日本人の脱出計画がとん挫したら,それこそアフガンとは比較にならないくらいに大人数の日本人が被害にあう可能性があります.
日本政府がしっかりとした準備をしていることを祈るばかりです.