- 経済について
麻生太郎氏は平成24年の講演で、『国は、いよいよになって、金がなくなったらどうすりゃいいか。簡単ですよ。金を刷ればいい。
簡単だろ? 政府の借金は全て円建て。だから円で刷って返せばいい。もちろん、その時になりゃ円が大量に発行されるから、デフレからインフレに変わりますよ。そりゃ間違いないだろう。でも、
今はデフレなんだから、国民がお金を使ってくれるようになるには、今は何といってもここは、財政出動ですよ』 と正論を述べました。
しかし、財務担当大臣になってからは、180度転換した発言が多いのは何故でしょうか。
TVでは、『一律10万円の給付金。借金大国の日本。給付金も国の借金なんだから、当然、国民が消費税増税などで返さなくてはならない』と、池上彰氏は相変わらず嘘ばかり。
おまけに財務省は、コロナ禍でのこれ以上の国債発行は、近未来の財政破綻につながるとして、未だにデフレ状態にある日本を奈落の不況へと導こうとしています。
財務省が「国の借金1053兆円、国民一人当たり830万円の借金」と、マスコミに言わせていますが、1053兆円は政府の借金であり、政府は供給能力の限界までは紙幣を増刷でき、それで国債を買い取れば借金は、どんどん減少します。 国民の借金ではありません。
図1 PB赤字は拡大したが、インフレ率も長期金利も下がっています。
図1を見て頂きたい。これ以上、国債を発行して財政赤字が拡大すれば、金利が上がりハイパーインフレになるとTVで言われていましたが、このコロナ禍の大幅な財政出動で、財務省の嘘がバレました。
昨年は、2019年の6倍以上の国債発行をしましたが、金利もインフレ率も下がる一方です。
ハイパーインフレの定義は所説ありますが、一般的には物価が一年間で13,000%を超える事。
今日、大根1本100円だったものが、一年後に13,000円になるという事です。今の日本の生産供給能力を考えれば、あり得ない事だと誰でも判るはずです。
又、日本は、国民の資産総額が約2000兆円あり、2019年末で、外国に対する融資と借金の差引差額である「対外純資産」は364.5兆円もある世界一お金持ちの国です。 2の図はそれを示したもの。日本は借金大国などではありません。
(図2:主要国の対外純資産 景気の良い米国と日本を比較すると・・)
むしろ、この対外純資産の364兆円分の国債を政府が発行しても、無理なく日本国内で購入されてしまう程の余裕があるという事です。【続く】