以下は3~4年前の報道ですが、韓国産養殖ヒラメの食中毒が、日本で問題になっています。かなり産地偽装もあるようですから、ヒラメの生は怖いですよ。刺身や寿司ネタでは食べないようにしましょう。
*韓国産のヒラメから基準超の寄生虫大分県が回収命令:朝日新聞デザイン https://snjpn.net/archives/7815
大分県は10日、同県豊後大野市の業者が輸入した韓国産の生食用活ヒラメから食品衛生法の基準を超える寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」が検出されたと発表した。
県は輸入された3100キロ(2862匹)の全品回収を同社に命じた。県によると、食中毒を引き起こす一種だが、今のところ健康被害の情報は寄せられていないという。県によると、ヒラメは5日に輸入。検疫所が調べたところ、基準を超える1グラムあたり170万個の寄生虫が含まれていることが10日に判明。
大阪、京都、福岡、長崎、佐賀、熊本、兵庫、奈良、大分の2府7県の10業者に卸されていた。詳しい流通先を調べている。
*【注意】目に見えない寄生虫! 「韓国産のヒラメ」が危ない【クドア・セプテンプンクタータ】 産地偽装・食中毒も業者にお咎めなし http://erakokyu.blog.jp/archives/kudoa-150103.html
宴会シーズンたけなわだが、高級魚のヒラメの刺し身や寿司で食中毒が起きていることはあまり知られていない。厚生労働省の速報(2014年12月2日)によれば、今年のヒラメによる食中毒は10月1日の事例までで30件、患者数は316人。
すでに昨年の21件、244人を超えている。速報の事例以外に11月には新潟県柏崎市、山口県下関市など各地で被害があり、東京都内でも10月に2件発生している。
10月中旬に東京・中央区で起きたヒラメの食中毒では、飲食店関係者が「食の安全が脅かされている」と憤る産地偽装事件が起きている。この事件は、銀座の和風料理店のヒラメの造りを食べた客が食中毒にかかり、調査の結果、産地偽装が発覚したもの。築地卸売市場の仲卸が国内産養殖として料理店に販売したヒラメが、実は韓国・済州島の養殖モノだったのだ。
営業停止命令は料理店だけで、仲卸に営業停止などの処分はなかった。 (中略)
ところでなぜ、ヒラメの産地偽装が問題なのか。食中毒の原因になるヒラメに寄生するクドアと呼ばれる粘液胞子虫(クドア・セプテンプンクタータ)が、養殖ヒラメに多く寄生するからだ。それも流通調査の結果、輸入の養殖ヒラメが原因となる事例が多くなっている。
ヒラメの消費量は約1万2000トン(12年)で、そのうち漁獲によるヒラメは6057トン。国内養殖ヒラメは3125トン、輸入ヒラメは2953トンで、そのほとんどが養殖の韓国産。実に国内で流通するヒラメの4分の1が韓国の養殖モノになる。
それではクドアとはどういうものか。
「以前からクドアは魚の寄生虫として知られていましたが、人体に害を生じることはありませんでした。 毒性のある新種がヒラメの養殖場を中心に広まり、食中毒の原因となったと考えられています。国産の養殖ヒラメでは対策が進み、ほとんど出なくなっています」と、国立感染症研究所寄生動物部主任研究官の八木田健司氏は説明する。
厚労省は11年6月にクドアを食中毒の原因物質と認定している。その年の10月、輸入ヒラメの検疫内容を強化したが、「出荷する際にクドア検査を義務づけるよう韓国と交渉していますが、まだ実現にいたっていません」(厚労省食品安全部監視安全課)。
日本の輸入業者が韓国の輸出業者に、クドアの衛生証明書を添付してもらうケースも増えたが、全品検査ではなく、あくまでもモニタリング検査だ。
実際に食中毒は全国で起きている。クドア食中毒は生食した数時間後に発症し、激しい嘔吐と下痢の症状が出る。しかし症状は、「一過性で、数時間程度で改善します。食中毒を防ぐには、75度で5分以上加熱するか、零下15~20度以下で4時間以上冷凍するといい。ただ、ヒラメは冷凍すると身がスポンジのようになり、刺し身で食べても美味しくありません」(国立感染症研究所寄生動物部・野崎智義部長)。
クドアは100分の2ミリほどの大きさで、肉眼で見つけるのは困難。調理するときに発見することはできない。そのうえ卸売市場で産地偽装がまかり通るとなると、消費者は食の安全をどう守ればいいのか不安である。
http://president.jp/articles/-/14260 http://president.jp/articles/-/14260?page=2
引用:http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/news4plusd/1420215139
更新ありがとうございます。クドアですが、当時は広島西部でも数件食中毒の報告があったかと思います。しかし輸入稚魚が主な感染経路であることが特定され、ついで出荷前の生体検査手法が確立し、さらに養殖場レベルでの感染防除方法が概ね確立したことから、現在ではほぼ根絶状態にあるかと理解しています。詳しくは下記などご参照ください。
(wが3個.jstage.jst.go.jp/article/jsfm/34/2/34_77/_pdf)
また輸入稚魚に関しまして、当初は28の、現在は37の韓国の養殖場を輸入時の検査対象と厚労省が指定することで、国内への輸入困難な状況を作っているようで
す。回転寿司は別としても、当時と比べ格段に安全になっているかと存じます。