【速報】国民・榛葉氏が103万円の壁めぐり村上総務相に反論「発言依頼を複数から確認している」 全国知事会にも苦言 (概略文)
榛葉氏は「わが党の玉木代表がテレビで、村上総務大臣が全国知事会の村井会長に発言を依頼したということを申し上げたら、総務大臣はすぐ否定していたけど、我々は今週の初めに大臣から全国知事会に連絡を入れているという複数の筋から確認がされている。
玉木代表は13日のテレビ番組で「いま一生懸命、総務省から、全国知事会や、各自治体の首長に対して工作をしている。工作というのは『こういう発言をしてくれ』『こういう減収があるからやめてくれ』ということ。村上大臣自身から、知事会の会長などに連絡をして、発言要領まで作って。そういうことをするのはいかがなものか」と発言していた。
完全に「103万の壁撤廃発言」の玉木潰しですね。103万円とは、「基礎控除48万+給与所得控除55万」の事です。これを超えると、アルバイト学生やパート従業員は世帯主の扶養から外れ、所得税や地方税を払う事になります。
玉木氏は「国民の手取りを増やす」ために、それを178万円まで引き上げるという提案でした。国際的に見ても、米国の控除額は280万、英214万、独163万、仏168万。日本の控除額は29年間据え置きにされているのです。
これに対して政府は、控除額のUPは7.6兆円の税収減だとして、補填財源は無いと反対されていますが、国際常識では財源は国債を充てます。
何度も言いますが、「税とはインフレとデフレの調整弁」に過ぎません。国は税収額を基準にして予算を組んでいる訳ではないのです。
インフレとは供給<需要で、デフレとは需要<供給。
今は30年続く酷いデフレ。しかもグローバル経済(自国の産業を保護せず、安い輸入品を買う方が正義)を推進してきた政府の過ちで、輸入材の高騰による「コストプッシュインフレ」という最低最悪の時代。
ですから、ほとんどの輸入品は日毎に値上げして、多くの低所得者は欲しい物も買えない(需要が伸びない)から、作っても売れない(供給は出来るけど)。
何も売れないから、企業は生産縮小して従業員を解雇。解雇されれば、益々ほしい物は買えないという悪循環を「デフレスパイラル」と言います。
さっきの話に戻りますが、政府の7.6兆円の税収減とは、税を取らなければ7.6兆円のお金を国民が使えた事になるのです。
財務省官僚だった国会議員(麻生・宮沢・寺田等)と、積極財政派(高市等)は、そのことを知っています。しかし、ほとんどの国会議員はそれを知ろうともしない。
貴方は一国民として、どうすべきだと思いますか?
>今はデフレスパイラル
それと同時に,
「今は無能トップスパイラル」
ではないかと思います.
私は経済関連の話題はからっきしダメなので,
角田さんの経済議論をただただ「なるほどなぁ」
と読むだけなのですが,私が不思議なのが,
角田さんの説明ですんなり分かる経済の基本を,専門家たる専門家である財務省がなぜ理解できないのか? です.
これにもいくつか基本的な解答があって,
「総論賛成各論反対」つまり,理屈としては分かっているが,それを進めると手前の持ち分(財務相が自由にできるお金)が減るのが嫌だからだとか,
「そんなことより,省内政治,人事,派閥争い」なんてことが確かにあるでしょう.
でも,そうであっても,日本の,とりわけ財務省はセンスがなさすぎると思いませんか.
そこに,むしろ私は興味がある・・・,というか,他人事でない問題を感じ取っているのです.
まず,国や地域に関係のない,官僚に対する一般的な問題点についてですが,やったこと,やらかしたことに対して責任を取らせるための,
「監視機能がない」
ことが,先ずは問題でしょう.
運用上の問題はあるにせよ,
「政治家には,選挙という民意の監視機能」
があります.今回の兵庫県知事選挙で斎藤前知事が再当選したのも,その是非は置いておいても,民意による審判の結果です.
また,ほとんど白票なのでしょうが,裁判官の信任投票も,国政選挙に合わせて行われています.今後SNSが発展すれば,裁判官の評判についての情報も増えて,信任投票が機能し始める可能性があります.
これに対して,財務省のみならず官僚組織は,どんな失態をやらかしても「外部からの監視による信任」が機能しません.もちろん,内閣は厳密には行政組織ですから,「○○大臣」が官僚組織にメスを入れる権限はあるのですが,それが少なくとも日本の現状において機能するとは思えません.
トランプに限らず,二大政党制の国の多くで,与党政党が変わると,官僚の人事の総入れ替えとなる国は多いのですが,繰り返しますが,日本においてそのような慣行が常態化する見込みはありません.
だから,それなりに優秀かも知れないが,
「トップとしての資質がない高級官僚たちが,いくらセンスに掛けた施策をやらかし続けても,それを監視しノーを突き詰める機会がない」
わけです.
ただし,私はそれ以上に,現代日本人のなれ合い体質に,より大きな問題点を見出しています.
今の(いまだに続く戦後レジーム内の)日本にかけていること,それは,
「必賞必罰」の精神ではないかと思うのです.
いいものはしっかりと褒める,対して悪いものはしっかりと罰する,の精神です.褒めるもいい加減,だから罰するもいい加減になっている.
その結果,スケールの小さな「揚げ足取り」ばかりが流行って,ますます人々が縮こまって生きていくようになる.
結果,小さなミスも侵さないけれども,大きな成果なんて到底達成できない「ことなかれ君」が跋扈し,
「一見優等生のようで,その実無能なリーダーばかりの,負のスパイラル」現象
が起きているようにしか感じられません.
いわゆる「ホワイト社会」の行きつく先が,この「無能リーダースパイラル」現象なのではないかとさえ感じるのです.
いや,くそみそに日本を悪しざまに言いたいわけではありません.
そんな日本人でも,それなりに「必賞必罰」精神が機能している場面もあります.分かりやすいのが,スポーツ観戦です.
大チャンスで,ひいきの選手が三振! そんなことがあっても,応援をやめません.みんな,打率は言ってそこそこ3割だという知識も持っています.小さなミスをあげつらうより,長いスパンで見て本当に優れた選手や監督かを見極める.多くの人が,そのことを知っているじゃないですか.
選手は直接ではありませんが,成績が振るわない監督は,報道と民意の圧力で更迭されます.ある種の民主主義が成立しています.無論,スポーツの場合は勝敗が分かりやすく,また素人でもそれなりに理解できるでえーたが豊富に供給されている側面もありますが.とにかく,一定レベル以上に上り詰めたスポーツ選手らは,「必賞必罰」の世界に生きている.潔い.
そういう仕掛けを,官僚組織に対しても構築せねばならないのではないでしょうか.
少し前の書き込みで角田さんが,民主主義に必要な中間層云々の話をされていましたが,ここまでの話は,その話を別の角度から切り取ったわけです.
日本人の多くが「愚衆」であって,到底,機能する民主主義が成立しえないのか?
それとも,必要な情報を提供し,正当な形で批判する立場を与えたら,それなりに合理的な判断をすることができる力が日本の民衆にはあるのか?
決断ができない日本人.なたをふるえない日本人.くそまじめで秩序はあるが優しすぎの日本人.そういう側面もありますが,私はやはり,日本人の「民度」を信じています.
そういう意味で,
>完全に「103万の壁撤廃発言」の玉木潰し
これは,今日の日本人に与えられた試練ですよね.
玉木氏のお相手の「仕上げてきました!」感には,正直ガクッと来ましたが,それはそれ,これはこれ,
「俺が,私が稼いだ金,もう少しぐらい自分たちに使わせろ!」
これがしっかりと主張できるか? ですね.
久しぶりに書きますが,こんなでも,私は,基本「小さな政府」論者です.血税を頂いてやっと働ける立場です.しかも,その血税もだんだんと絞られて,国際的なランクがダダ下がりしている現状も,ひしひしと感じている立場です.
それでも,「うちんところにもっと予算(血税)が欲しいから,税金増やして」とは」口が裂けても言う気はありません.
その一方で,財務省から「お前さんが稼いだお金,俺に使わせろ」とか言われても,要らぬお世話じゃと言い返したい.と,ちょっと私情が出ました.
軌道修正して,
スポーツに例えるなら,「日本経済を活性化させるというゲームに連戦連敗の財務省」なわけです.
それが,
「俺にもっと指揮を取らせろ!」
と言っている.そして私たちは,
「なんでやねん?」
と言いかえす.いや,言い返したい.
言い返せるかどうかが,ミソですよね.