さっきの投稿

すみません。 題名書くのを忘れてました。

「スコットランドの民意」です。  これか書かなきゃ、文章の途中まで意味不明ですから・・ ごめんなさい。

さっきの投稿” への1件のコメント

  1. 寝るケーのさん

    こちらこそご無沙汰しております。こなです。先日より台湾の方へ来ています。

    台湾も色々と強烈な印象があるのですが、それはまた日を改めて、、、

    スコットランドの投票ですか。「民意」、、、「民主主義」、、、なかなか悩ましい問題ですね。

    本日は、台北の故宮博物館へ行きました。びっくりしたのは、驚くほどたくさんの大陸中国人観光客が来ていて、それぞれ食い入るように展示品を眺めています。

    そこで、私は帯同する学生に聞きました。

    「これだけの技術を持っていた中国なのに、なぜ、現代、たった一つのブランドも作れないのか、その理由が分かるか?」

    学生君は、悪いけれども、私の予想通り質問に答えられません。しかし、この部分にこそ、近代国家の精神と、その矛盾と、、、民主主義なるものが抱えているややこしい問題の全てが含まれていると、個人的には感じています。

    ちょっと説明をはしょりますが、言いたいことはこうです。

    先ほどの質問に、日本人は、こう答えなくなります。

    「それは、中国が十分に民主化していないから。そこに精神的な自由がないから、いいブランドも生まれない、、、」

    でも、これは間違った答えです。故宮博物館をよく見れば、自ずと明らかになります。

    民間の民草が、自由に活動すると、いいものづくりが出来て、ブランドも生まれる、、、それは、日本人だから言えること。日本はそもそも民主的な文化なのですよね。だから、田舎の名もなき職人さんが自由にものづくりするといい結果が出る。要するに、民間企業に自由にやらせると、世界的ブランドが生まれる。

    でも、故宮博物館に並べている、少なくとも近代の中国の歴史が示しているのは、強い為政者に徹底的に管理されて始めて、かの土地では、いい仕事がなされている。そこが大きく異なっている。

    もう一人の学生と、対話します。日本に、故宮博物館と対になる博物館はあるか?

    とうぜん、規模としては、こんな大げさなものは、日本にはありません。しかし、実際はあるのです。東京駅からほど近い、皇居庭園の中にある、宝物展示室です。あの、小さな、なんの気ない建物の中に並べられた、ごく少数の展示こそが、故宮博物館と対比されるに値する、日本のものづくりの代表展示です。

    全て、皇室への献上品です。数は少ない。でも、それぞれの職人さんが、自由な精神で、非常にシャープな仕事をしている、、、

    スコットランドで住民投票が行われたのは、つまり、それなりに、民主主義的な土壌が、UK(あえて英国とは書きません)にあるからでしょう。そして、民主主義的な伝統があるゆえに、田舎票がいい意味で保守票となって、ドラスティックな変化を抑制する方向へ働いた。

    でも、そういう微妙なアヤを、世界の多くの国家や民族は、残念ながら、そもそも理解していない。理解できる土壌にない。

    嫌らしい言い方ですが、日本人は、むしろそういう土壌がある方なのですよね。だから、ある意味で、この手の投票に「も」、シンパシーを感じやすい。

    もちろん、日本の沖縄や北海道で、いくら左翼が騒ぎ立てて住民投票にこぎ着けても、スコットランド同様、分離という結果にはならない。そこははっきりしている。

    でも、日本人は、そういうことをやりたくなるんですよね、、、。

    寝るケーのさん、なんでしょう、、、とにかく、色々と悩ましいです。