絶滅の日本

迫り来る食糧危機という現実。日本人7200万人が餓死する!<経済学者・鈴木宣弘> (msn.com)2023-1-7 【要約】

鈴木さんは新著『世界で最初に飢えるのは日本』で、日本が飢餓に陥るリスクに警鐘を鳴らしています。

この研究によれば、5段階のうち最も小規模な想定でも、局地的な核戦争が勃発した場合、核攻撃による死者は約2700万人ですが、「核の冬」による食糧生産の減少と物流停止による2年後の餓死者は2億5500万人、そのうち日本の餓死者は7200万人(全体の3割)になると推定しています。

米ロ全面核戦争が勃発した場合は死者3.6億人、餓死者53億人、そのうち日本の餓死者は1.25億人で全滅です。なお、「核の冬」とは核爆発によって大気中に巻き上がる煤や煙が太陽光を遮り、地球規模で気温が低下する現象のことです。

 つまり、世界的な飢餓が起きた場合、世界の餓死者は日本に集中するということです。日本は世界で最も食料安全保障が脆弱な国であり、それゆえ最も飢餓のリスクが高い国なのです。

日本の食料自給率は先進国最低レベルの37%ですが、「真の自給率」はもっと低い。野菜の種や家畜のエサ、鶏のヒナは90%以上、化学肥料の原料であるリンやカリもほぼ100%海外に依存しているからです。しかし、コロナやウクライナ戦争、中国の爆買いの影響で食料や原料の輸入が難しくなっています。

新たに省庁横断型の「総合防衛費」も創設する方針ですが、食料安全保障に関連する予算は入っていません。また、政府はミサイルをはじめとする軍備を増強しようとしていますが、「武器より安い武器」である食料を増産する意思は見られません。これでは「国民の命を守る」ことはできず、中国の脅威に対抗することもできません。

東京大学大学院 鈴木宣弘教授。農業経済学を専門とする経済学者。1982年農林水産省入省、農業総合研究所研究交流科長・食料・農業・農村政策審議会企画部会長を歴任。

でも、農業と食料の専門家である浅川芳裕氏(『農業ビジネス』編集長。ジャガイモ雑誌『ポテカル』編集長。著書『ドナルド・トランプ 黒の説得術』、『日本は世界5位の農業大国』)にかかれば、ボロクソ評価ですから、全面的な信頼は難しい処です。

皆さん一人一人の判断に任せるのが良いのでしょうが、私は鈴木氏のデーター分析に重きを置きたいと思います。もうすぐ、この話題の本もアマゾンから届きますから、感想は2回くらい読んでからですかね。

絶滅の日本” への3件のコメント

  1. ご無沙汰しております.こなです.

    いつもいつも,さまざまな情報を提供して下さり,
    とても参考になっています.が,今回の話は
    ちょっと反論したくなったので,僭越ながら,
    幾ばくか書かせてもらいます.

    まず,前提として,
    私はこの鈴木某氏の著作は読んでおりませんし,
    これから読む気もございません.また,
    ここで私の述べる話も,あくまでも素人の
    与太話レベルです.いわゆる,「鬼が笑う」
    程度の話題提供です.

    ざっくりと行きますね.
    私の「感覚」からすると,この鈴木某氏は
    典型的な「木を見て森を見ず」の学者さんなの
    でしょう.

    結論から書きますと,古今東西,国民の半数が
    餓死するまで,「その国がその国のまま」
    であったなどということは,ないのです.

    現在,最もひどい状態になっている○○難民など
    でさえ,その半数が餓死するなんてことは
    ありません.良くも悪くも,国連難民キャンプに
    収容されたり,命からがら第3国に逃げたりして,

    「国家の尊厳や,個人の尊厳を捨てても
    人は一椀の雑穀に手を出す」

    ものなのです.

    日本が何らかの形で,国民の半数が餓死するような
    状態になったとしましょう.悪いですけど私は,
    そんな状態になったら,

    「日本も,個人の尊厳も捨ててしまいます.
    転びます.」

    亜国の奴隷になろうが,それで著しい拷問を
    受ける将来が予想されようが,それでも目前の
    一椀にしがみつくことでしょう.

    だって,そんな態にいあっては,もう
    日本国など,国家としてすでに溶解してしまって
    いるわけですから・・・.

    そもそも,そんなこと言う前に,日本の様々な
    利権や力を奪い取りたい他の国や国連などが,
    わんさと湧いて出てきている状態です.

    そういう,より強い何かに隷属して
    命をつないで行くしかありません.

    かつて遠藤周作が「沈黙」で,転ぶ・転ばない
    について問題提起しましたね.
    自分は,そこまで(日本の国体,日本の尊厳)を
    信任し続けることが出来ない・・・,というのが,
    遠藤周作の言いたかったことの「一部」だと
    思います.

    私は所詮は理系人間なので,合理的にしか,
    物事を考えようとしません.遠藤周作が派遣された
    ヨーロッパカトリック教会で聖人としてたたえ
    られている「当時転ばなかった人たち」には,

    自分が死んだって,あるいは死ぬことで,
    キリスト教の力と尊厳が守られる,
    あるいはそもそも盤石である
    と信じられたからです.

    同様に,先の大戦で日本の軍人が命を顧みずに
    戦えたのも,日本という黒体が崩壊するなど
    想像だにしなかったことでしょう.
    第二次世界大戦時だって,国民の半数が餓死する
    なんてことはありあませんでした.

    ここからが面白いのですが,このこの鈴木某氏も
    図らずも同様に,どんなに日本が悲惨な状態に
    陥っても,日本という国体に対する無自覚な
    信任が崩れないとデフォルトで考えているわけ
    です.だから,国民の半数が,日本人のままで,
    餓死すると想像することが出来る.

    ですが,私は(残念ながら)そんなに強い人間
    じゃないので,そこまで極端な国粋者にはなれ
    ません.そうなる以前の段階で,日本の国体
    なんてとっくに溶解していますよ.

    くり返しますが,世界のどこぞの難民たちも,
    その集団の半数が餓死する状態になったとして,
    それでも国体(民族自立)を守るためならと,
    他人の施しを振り払いあえて餓死を選ぶ・・・,
    なんて行動に出ることはないのです.

    日本人とて,そこは同じだと思います.
    次の書き込みで,具体的に反証します.

  2. 戦争のような有事の際には,「結局は金が全て」です.

    どんなに日本が孤立している状態になっても,
    汚い手を使いながら金を動かせば,あら不思議,
    食料は手に入ります.

    なんだかんだ言っても,日本は世界最大の債権国です.現金以外にも,世界中に様々な利権を持っています.いやらしい例ですが,タイ当たりの自動車
    工場を一つ明け渡すだけでも,ザックザックと
    タイ米が手に入ることでしょう.

    相です,戦後の混乱期に日本人が餓死しなかったのは「闇市」のおかげ.要するに,汚い手を使って
    でも,とにかく食い物を確保したのです.

    これを,現代では国際社会でやりまくるでしょう.
    餓死するぐらいだったら,悪さをするさ!

    さて,そのような日本の利権や科学技術の
    切り売りは,世界列強の垂涎の的です.と言うか,
    米・中どちらも,日本のそれらを相手に取られ
    たくなんかない.要するに,日本人を餓死させる
    前に,日本人を手なづけて,自分の側のかわいい
    奴隷にする道を選ぶでしょう.つまり,食料を
    恵んでやって・・・.

    ギブミー・チョコレート!

    もちろん,怖いのはそのあとです.日本の金,利権,科学技術・・・そして最も大切だった尊厳を
    失ってしまった「元日本人」は,晴れてどこかの
    属国に,否,悪く擦れば「なかったこと」にされて,他国に吸収・消化されてしまうのです.

    中国側に付けば,日本史は中国史の一部として,
    全て中国様のものになり,

    米国側に付けば,ハワイのカメハメハ王国の
    ように,すっかりと溶けてなくなるのでしょう.

    「発音の変な地方?」

    位でしょうかね?

    それでも,餓死はしない.

  3. 以上,極端な例を書きました.でも,この鈴木某氏の7000万人餓死,というのはこれくらい極端なアジテーションだと思います.議論の詳細を云々する前に,世界の常識的な流れを確認してもらいたいです.

    私とて,日本の食料自給率が極端に低いことは,
    喜ばしいとは思っていません.でも,だからと言って,自分の子供たちを「今の日本の農業」に
    従事させようとも思いません.

    無論,それが未来の災難のきっかけになるのかも
    知れませんが,それでも今の日本の農業に
    夢を感じません.なぜか?

    シンプルに書いておきます.

    私は農協解体論者です.
    戦後の農地改革を「よきもの」として教科書が
    教えていることに,吐き気さえ感じます.

    農地改革などをして,社長と従業員であった
    省やと小作を前時代の遺物だとしたナンセンスに,
    あきれ返っています.

    マツダを解体して,中の従業員一人一人を,個人
    事業者として扱う・・・,というのと同じ話.
    で,もちろんそんなのじゃ車など出来ないので,
    現実を知らない役人が出しゃばって,訳も分からず
    杉植えまくったり,米作りすぎたとなって慌てて
    減反したり・・・,そして何と言っても,

    補助金漬け!

    これで,日本の農業に活気が出るわけないじゃん!

    もう一つ,
    無論,日本の土地の形・特徴を見てみても,
    モノ・カルチャー的な大規模農業はしょせん
    無理です.そもそも平地がない!

    要するに,重商主義あるいは重科学技術主義

    的な国家運営するしかない運命なのです.
    ヨーロッパで言えば,オランダですかね.

    国際社会における日本の立場,よく言えば
    独自性で悪く言えば限界を,客観的かつ冷静に
    見つめて,国家運営を考え直す必要があると
    私は思うわけです.

    で,繰り返しますが,こんな日本でそれなりに
    基本的な食材の自給率を上げるには,それでも,
    マーケットに訴える民主的なシステム,要するに
    会社的なシステムkの方がよっぽどまし,
    と考えています.

    無論,田舎の農家からは,総攻撃を受ける
    暴論にでも見えることでしょうね.
    でも,7000万人餓死よりかは,よっぽど
    ましな考えだと思います.個人的に.

    それでは,しつれいします.