「国の借金は1220兆円を超え、国民一人当たり約1000万円の借金になる。孫子の代に借金を残すな!」
「健全な財政とは、財政赤字を解消するのが目的。予算を削減し、税金を上げて収支バランスを取るべき(プライマリーバランス黒字化目標)」
これを1つ1つ論破していきます。
▼まず、国の借金って何でしょうか? 正確に言えば、国の借金ではなく「政府の借金」です。国の借金とは、「政府・企業・個人」を含めた負債総額であり、企業・個人などの不確定な数値は、財務省であろうと算出データーを持っていません。
▼では、政府はどこから借金しているのか? 「政府は国債(借用書)を発行して、日本銀行がその国債を引き受け、代りに国債発行額分のお金を政府に供給する」 つまり、政府が日銀に借金してお金を出してもらうという流れです。
▼では、日銀から借りた金は返さなくて良いのか? ご存知ないと思いますが、日銀は株式会社です(財務省は認めたくないようですが)。勿論、国益に直結しますから株式公開はしていません。その株の55%以上は日本政府が持っています(政府保有率55%は法で定められています)。
つまり、認可法人である日銀は、日本政府の子会社という立場なので、経理は連結決算され、日銀への借金は全てチャラ(返済しなくて良い)という事になります。
下の図は、横軸1872年から2015年の、債務残高(政府の借金額)の推移(縦軸単位:億円)です。
日本政府の債務残高(政府の借金額)は、1885年に比べて2015年時点で546倍になっています。 グラフから外れていますが、2020年度の政府の長期債務残高は、池田総理の所得倍増が成功した後の1970年度の166倍です。これは、継続中の驚異的な財政赤字なんですよ。
正確な記録のある1870年から、プライマリ―バランスなんて完全無視でも、財政破綻してません。今から30年前までは、国債発行を抑えて財政赤字を減らそうなんて言えば、「国を破綻させたいのか。非国民が!」と言われたでしょうね。 1/11 分
質問・反論をお待ちしていま~す。
自分はプライマリーバランスは必要派で、一定の上限や規律が無ければ費用対効果の薄い施策が野放図に繰り返され、止まる事が無いと思います。
例えば日本のバブル期の無駄な箱物や中国各地の未完成都市プロジェクトの様な悪影響もあるのではないでしょうか。
また、プライマリーバランス無視で問題ないのであれば戦後の財産税・新円切り替えの様な政策を行う必要も無かった気がするのですが、将来的に上記の様な荒療治が必要となる可能性は無いのでしょうか。