人間も生物ですよ

LGBT「種の保存背く」と発言 簗衆院議員が自民会合で 5/21(金) 19:17配信 共同通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/04bbd322e394f2bc576e3b92b8fd46ec2481b471

 自民党の簗和生衆院議員(42)=栃木3区=が20日の党会合で、LGBTなど性的少数者を巡り「生物学上、種の保存に背く。生物学の根幹にあらがう」といった趣旨の発言をしたことが分かった。複数の出席者が21日、明らかにした。簗氏は共同通信の取材に「会議は非公開のため、内容や発言について答えるのは差し控える」とのコメントを出した。

至極当たり前の発言です。同通信の記者諸君は、やな氏の発言に何処か間違いでもあると言いたいのでしょうか?それとも、同性婚でも子供が出来ると思っておられるのか、医学的な見地からでも教えて頂きたい処です。証明できればノーベル賞間違いなしですぞ【笑】

人間も生物ですよ” への2件のコメント

  1. この発言「種の保存に背く」はその通りですが、「生物学の根幹にあらがう」はどうなんでしょう。
    自然界でもペンギン・猿等々同性カップルは存在するそうなので、的外れの様な気がします。
    しかもBの人は種の保存に背くのかな?と。

  2. 本件につきまして,少し理屈を言います.

    そもそも,発言の真意は文脈全体を聞いてから判断すべきで,単なる「一言」でその人の思想信条が分かる,そすること自体おこがましいのですが,この内容については,以前から何度も,

    「一言だけを取り上げて,揚げ足取りのレッテル張り」

    する向きがあるので,あえて理屈を言います.

    「生物学の根幹にあがらう」

    この発言で大切なのは,生物「学」と,「学」の文字がついている点でしょう.学問的にとらえるということは,基本的には生物「学」としての種の保存,すなわち,

    「reproduction」については・・・,

    という意味として受け止める,というのが私の理解です.だとすれば,寝るけーのさんの言う通り,人間とて哺乳類ですから,男女の遺伝子が結合しない限り「reproduce」することはありません.だから,生物「学」的には,「同性婚が男女の結婚と同義であると主張する」のは,おかしいとなります.

    しかし,そこまで深読みする人は少ないでしょう.今回の発言を普通の人が素直に受け止めれば,「学」の文字など大した意味はなく,

    「生物の根幹にあがらう」

    と言っているように聞こえるでしょう.だとすると,この2つの発言を単純につなげると,

    「種の保存をしない人」=「reproduceしない人」は,
    「生物の根幹にあがらう」=「生き物として間違っている」

    という「感じ」で受け止められるようになるのです.

    でも,だとするとですよ,よくよく考えてみてください.これは,LGBTはおろか,結婚しない人,あるいは結婚しても子供を作ろうとしな人はみな間違っている,という理屈に帰結します.

    ですから,本来は,このレベルから発言者に真意をただすべきなのです.

    私なら,次の順序で聞きます.まず,

    「子供を作らない人はみなダメですか?」

    と聞きます.「そうだ」と言うのなら,この議員さんはずいぶんと過激な思想の持ち主だということになりますね.しかし,ここにも様々なバリエーションがあり得ますよ.私は次にこう聞きますね.

    「結婚したくてもできない『もてないクン』も含めて,みーんな一緒くたにダメなんですか?」

    そんな質問に正直に答える人はいない,と思うかもしれません.でも,私の感触では,このような思想を(意識せずとも)持っている人って,結構な割合で居るものですし,言葉の端々から,そのような思想を垣間見ることができます.皆さんも,胸に手を当てて,自分の正直な感覚を自問自答してみて下さい.「もてないクン」=「ダメなやつ」の「ダメ」の部分に,いったいどん本音が隠れているでしょうか?

    優れたものだけが,優れた子孫を残せばいい・・・,そんな優生学的な思想を心に秘めている人は,結構な割合で居るものです.もちろん,私はその人がそのような思想を「秘めて」いることを糾弾するつもりはありません.そう「思う」こと「感じる」こと自体は,思想信条の自由の範囲ですから.

    その他,いろいろな切り口があります.上記のような思想信条とは別口で,この日の議論は憲法や法律あるいは行政サービスのレベルでのものだったのかもしれません.私もたしか,以前この掲示板で「結婚」と「婚姻」を分けて議論しました.個人的には,異性婚で子供がいる家庭には行政サービスを増やして少子化を解消すればいいと明確に考えています.(ようするに傾斜配分許容論です.つまり「非」平等的な分配を許容する思想です.私の上げ足を取りたい人は,ここから取るのでしょうね).

    で,このようにして,上記の「生物『学』」としての発言の真意を,様々な角度から検討したうえで,ついぞや,

    「いいえ,異性婚なら子供なんか作らなくってもいいが,異性婚は養子を迎えて子育てしたってそんなもの駄目だ!」

    とこの人が発言したのだとしたら,そこで初めて,おそらく皆さんが想定していた,

    「この議員は,LGBTに対しての差別主義者である説」

    が正しものになるわけです.いずれにせよ,私には上記の発言から当該の発言者がどのような思想を持っているかは皆目見当がつきません.

    ただ,以前も「reproduction」を「生産性」と発言(訳?)して,酷く差別主義者とのレッテルを張られた議員さんがいたことを思い出します.

    これまた,そのような発言をした人が本当に,「子供ができない女性」あるいは「子供を作ろうとしない女性」を見下した利しているのかどうかは,私にはよく分かりません.

    あるいは,森首相が「JOCかなんかの女性の委員は話が長い」だとか言ったとして,JOCの会長を更迭されましたが,これも本当に森元首相が女性を見下す思想を持っているのかどうか,私にはかいもく見当がつきません.

    皆さんは,どうでしょうか?